ゴルフのミニバン「トゥーラン」

ゴルフトゥーラン(GolfTouran)はドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンのミニバンである。車名の「トゥーラン」は、ドイツ語の「自由な旅」からの造語であり、本来の車名は単に「トゥーラン」であるが、販売力が未知のトゥーランにゴルフのブランド力を生かしたいという日本独自のマーケティング上の理由から「ゴルフ トゥーラン」の名称で販売される。ゴルフトゥーランは2004年に、5代目ゴルフとともに「2004-2005インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。5代目ゴルフのプラットフォームを利用して2-3-2の7人乗りを可能とした小型ミニバンである。ゴルフトゥーランは日本では2004年4月に販売が開始された。駆動方式はFFのみで、ゴルフの一部グレードやパサート等に用意されている四輪駆動モデル(4MOTION)はないのが残念だ。
「家族のために、自分のために。ここにミニバンを超える新しい基準。」を掲げて登場したゴルフトゥーラン。走りの楽しさ、人や荷物をたくさん乗せられる機能性。どちらも損なわないゴルフトゥーランは、デビュー以来、多くの家族に愛されてきた。そしてまた、フォルクスワーゲンが生み出した画期的なTSIエンジンを搭載し、新たな進化を遂げた。ゴルフトゥーランのグレードには「トレンドライン」「ハイライン」の二通り。

ゴルフ トゥーランの特徴

ゴルフトゥーランの2007年4月発売の現行モデルは1400cc(マイナーチェンジ前は1600cc)の直列DOHCインタークーラー付ターボ+スーパーチャージャーのTSIエンジンであるが,トレンドラインは最高出力103kW(140PS),ハイラインは125kW(170PS)である。また、このゴルフトゥーラン、トランスミッションはいずれも6速DSGが搭載されるが,ハイラインはステアリングにパドルシフトを備えるほか,バイキセノンヘッドライト,アルミホイールなどを装備した上位グレードとなっている。両グレードともにオプションとして,チルト機構付電動ガラススライディングルーフとマルチメディアステーションが選択できる。ゴルフトゥーランの内装は2-3-2の3列シートのうち2列目のセカンドシートは3席がそれぞれ独立しており、簡単操作で前後左右にスライドさせたり折りたたんだりすることが可能である。また、このゴルフトゥーランには7席全てに3点式シートベルトが装備されている。このあたりはやはりフォルクスワーゲン社のゴルフであると感心する。しかも、このマイナーチェンジを機にゴルフトゥーランにも、フォルクスワーゲンの最近の特徴であるワッペングリルが採用されたのがうれしい。ただゴルフトゥーランでネックになるのはその重量であろう。1400ccで1600kg。しかしながら10・15モード走行の燃費が12.6km/lと記載されており、いかにこのエンジンが素晴らしいかを逆に思わせるところが憎い。

国産車とゴルフトゥーランの比較

ミニバンの発祥と言えばアメリカだが、ミニバンを加速度的に進化させたのは日本であろう。日本では乗用車の新車販売台数のうちミニバンが半数にも達すると言う。その激戦区に飛び込んできたゴルフトゥーラン。ゴルフトゥーランはその名の通り、5代目ゴルフと、プラットフォームやエンジンをはじめとする主要部分を共用してつくられた。つまり、ゴルフの兄弟分である。その狙いは当然、同じような3列7人乗りの日本製ミニバンマーケットに、どれだけ食い込めるか、であろう。ボディサイズはトヨタのウィッシュとイプサムの中間あたりだろうか。ゴルフトゥーランのシートに腰掛けてみると、驚くだろう。ファミリーカー臭さやファンシー風味が全く無い。フォルクスワーゲンならではのクールで機能的な造形とデザインがゴルフトゥーランにはある。インテリアだけ見たら「トゥアレグ」や「ルポ」などの最新のフォルクスワーゲン車と変わらない。エクステリアもビジネスライクとも言えるフォルクスワーゲン流である。そしてレーザー溶接を多用したボディは高い剛性を持つゴルフトゥーラン。各席とも広いとは言えない。しかし、正しく座らせようとするシートの作りはさすがドイツ車だ。ゴルフトゥーランの運転席と助手席は、セダンのようにサイドサポートがしっかりしており、走行中の身体をしっかりと支える。欧州ではディーゼルターボ車が人気を博しているが、日本でディーゼルを好む人は限られており、このゴルフトゥーランに搭載されたエンジンは優れた加速と低燃費を兼ね備えており、日本市場ではうってつけの選択肢となるだろう。

Copyright © 2007 ゴルフトゥーランってどんな車?